(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 資料を精査収集して再構築することで、他者に対する合理的な説明及び建設的な議論ができるようになる。 |
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(2)授業の概要 | 授業形態:各回、事前に指名された学生5~10人程度のグループによる発表とその他の履修者の質疑応答を中心とした講義とします。 学修概要:歴史学者の遅塚忠躬は、その著書の中で「歴史学は、すでにできあがった知の体系ではなく、躍動し変貌し続ける生き物である。それは、新たな領域を開拓し、従来とは違った観点から対象を見なおし、また、新たな方法を編み出したり隣接諸科学から借用したりしながら、日々その相貌を変えつつある。しかし、それが一つの学問であり続けるからには、そこには変わらざる基本的骨格があるだろう。」と述べています。本授業では、遅塚忠躬氏が指摘する歴史学の骨格をなす基本的性質について履修者の皆さんと検討します。 授業の進め方:授業は、履修者をグループ分けし、発表者と指定討論者、その他の履修者の3つに分け実施します。授業のはじめに、当日の発表担当グループに事前に準備したスライド等を用いた発表をしてもらいます。発表終了後、指定討論者との質疑応答、その他履修者との質疑応答、教員からの補足説明の形式で90分の授業を進めます。 全ての履修者は必ず一回は発表者、指定討論者になることとし、発表スライドや発表練習、質問事項などの事前準備等をしてもらいます。 史学を勉強したいという明確な意思と学問に対する主体的態度をもった履修者を期待しています。 なお、受講者数が著しく少ない場合は、授業の実施方法を履修者と協議の上、適切に変更する場合があります。 |
(3)授業のキーワード | 歴史学 |
(4)授業計画 | 第01回:イントロダクション 第02回:恩師への手紙・グループ分け・授業手順のガイダンス 第03回:歴史学の目的1 第04回:歴史学の目的2 第05回:歴史学の対象とその認識1 第06回:歴史学の対象とその認識2 第07回:歴史学の対象とその認識3 第08回:歴史学の境界1 第09回:歴史学の境界2 第10回:歴史認識の基本性格1 第11回:歴史認識の基本性格2 第12回:歴史認識の基本性格3 第13回:授業振り返り 第14回:授業振り返り 第15回:まとめ
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(5)成績評価の方法 | 成績は、(1)恩師への手紙1割、(2)発表と質疑応答4割(3)最終レポート5割で総合して判定します。 評価の基準は、指定課題等を通して、史学的なテーマに対して、それぞれが問題を発見し、その内容を吟味して自らの意見を構築するプロセスが身についたかどうかとします。
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(6)成績評価の基準 | 上記成績評価の方法を踏まえた本科目の最終評価基準は以下のとおり 60%以上「合格水準にある(可)」 70%以上「合格水準よりやや上にある(良)」 80%以上「合格水準よりかなり上にある(優)」 90%以上「卓越している(秀)」
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(7)事前事後学習の内容 | この授業では,60時間以上の時間外学習が必要となります。 発表をするグループは、担当範囲に関して、発表レジュメあるいはスライドを準備し、グループのメンバーと授業前までに共有します。 指定討論グループは、担当範囲を十分に予習して、発表に対する疑問・コメントをあらかじめ用意しておきます。
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(8)履修上の注意 | 他の受講者への迷惑行為には厳しく対処します。再三の警告でも改善が見られない場合は、退出等の措置をとります。 |
(9)質問,相談への対応 | 授業時指定するメールアドレスでアポイントを取ってください。 |
(10)授業への出席 | 授業は全ての回に出席することを基本とし、この授業の達成目標に到達するためには12回以上の出席が必要です。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 出席できない場合は、グループのメンバーと情報交換し、発表グループにより作成された資料で学修してください。必要に応じ、教員から別途指示を行う場合があります。 「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に掲載されている方法により補充を受けるための申請をおこなってください。 |
【教科書】 | 1回目の授業で説明します。説明を聞いたうえで、必要に応じて購入してください。 必要な資料は印刷等で配付します。 |
【参考書】 | 史学概論<遅塚忠躬>東京大学出版会 2010年5月21日初版 本学図書館にて貸し出しがありますので、必要に応じて借りてください。
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【添付ファイル】 |
なし |