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開講年度 2024年度 登録コード G2B40302
授業名 出版メディアと江戸文学
Study of Publishing media and Japanese Literature in the Edo period
担当教員 速水 香織 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 木2 講義室 共通教育12講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 遠隔授業科目 備考 【地域】
信大コンピテンシー [説明] 該当
授業で学べる「テーマ」 地域運営、芸術文化、環境共生、多文化協働
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(日本理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力異なる時代・文化についての理解を深め、自ら問題意識を持って情報を扱うことができるようになる。加えて、江戸時代における中山道の地誌について学ぶことで、信州に対する文化史的知見を得る。
(2)授業の概要江戸時代、日本では、はじめて本格的な商業出版が行われるようになりました。そして、京都や大坂、江戸に興った大衆文化とあいまって、それまでに受け継がれた古典・新たに生み出された作品や実用書が、続々と版行されたのです。
この授業では、主に江戸時代前期に活動した版元(出版書肆)とその出版物を取り上げ、本屋同士の係わりや、本が出版されるまでの過程等に注目し、当時の文化状況について考えてゆきます。
(3)授業のキーワード江戸時代、出版文化、古典籍
(4)授業計画1.ガイダンス
2.江戸時代と商業出版の始まり
3.江戸時代初期の出版物①―「古活字版」
4.江戸時代初期の出版物②―「整版」
5.出版物の製作コスト・価格・刊行状況
6.出版文化の広がりと諸問題―特に「上方」と「江戸」
7.板権意識の顕在化
8.好色本の流行―そして「上方」と「江戸」
9.元禄期の江戸出版界―いくつかの本屋に注目する
10.発展する組織―三都出版界の協力と相克①
11.三都出版界の協力と相克②―類板問題をもう少し考える
12.三都出版界の協力と相克③―中山道関連の書籍出版をめぐって
13.江戸文芸の出版①
14.江戸文芸の出版②
15.まとめ:授業の総括と期末レポートの説明,授業アンケート
(5)成績評価の方法毎回の授業に置いて、コメントの提出を求めます(50点)。それにより授業ごとの到達度をはかるとともに、中間レポート(20点)・期末レポート(30点)を提出して戴きます。
コメントについて、授業内容を纏めるだけではなく、意見・考察などを積極的に記入できているかによって、授業の内容理解度を判断します。
(6)成績評価の基準コメントは、授業内容への言及・質問の内容によって授業の理解度や受講態度を判断します。
コメントの中で、授業中の内容を自己の知識や知見と有機的に結び付けた優れた内容を述べることができていれば「卓越している」、授業に関し具体的で優れた内容を述べることができていれば「かなり上にある」、授業中の内容に関し具体的な内容を述べることができていれば「やや上にある」、授業中の内容に触れた見解を述べることができていれば「その水準にある」と評価します。
レポートは、授業の内容を理解し、それをふまえて課題に取り組めているかを評価の基準とします。課題への取り組み方法は、授業中に詳細をアナウンスします。単に辞書の記述をまとめているのみに留まるものは、レポートとして評価しません。
(7)事前事後学習の内容授業資料は、遅くとも前週には配布します。授業までに目を通して予備知識を得、受講準備を整えることを事前学習とします。
江戸時代に成立した様々な書籍や文化的事象を紹介します。自己の興味関心に従い、積極的にそれらについて調べることを事後学習とします。
事前事後学習の取り組み状況は、毎回のコメント内容によって判断します。

※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意毎回提出して戴くコメントの内容を重要な評価対象としますが、授業内容をただまとめただけのもの・授業内容に触れず抽象的な感想のみが書かれたものは、評価対象としません。授業を漫然と聞くだけではない、積極的な受講姿勢を望みます。
※「(7)事前事後学習の内容」も参照してください。
また、授業中の私語・教員の許可を得ない教室の出入り等の迷惑行為は一切認めません。他の受講生の迷惑になると担当教員が判断した場合は、その受講生に退室を命じ、単位認定を行わないことがあります。
(9)質問,相談への対応木曜日の12:10~13:00をオフィスアワーとします。
事前にメールでの連絡をお願いします。メールアドレスは、khayami@shinshu-u.ac.jpです。
(10)授業への出席授業は、毎回出席することを前提とします。
やむを得ない事情により欠席する場合は、必ず事前に、担当教員まで連絡してください。
(その際、欠席理由を証明する書類の提出を求めることがあります。)
(11)授業に出席できない場合の学修の補充やむを得ない事情による欠席者が学修の補充を申し出た場合、授業資料を提供し、内容に関する質問に対応することで補充とします。
【教科書】適宜プリントを配布します。プリントには、多くの参考文献を掲載しますが、可能な限り附属図書館で閲覧できるものを使用します。特に購入の必要はありませんが、事前事後学習に、積極的に役立ててください。
【参考書】今田洋三『江戸の本屋さん 近世文化史の側面』(平凡社ライブラリー685,ISBN13:978-4-582-76685-1,1300円)
橋口候之介『和本入門 千年生きる書物の世界』(平凡社ライブラリー,ISBN13:978-4-582-76744-3,1470円)
【添付ファイル】 なし



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