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開講年度 2024年度 登録コード G1B20011
授業名 現代生物学史:分子遺伝学編
History of modern biology: On Molecular Genetics
担当教員 伊藤 靖夫 副担当  
講義期間 前期 曜日・時限 月3 講義室 共通教育13講義室 単位数 2
対象学生 授業形態 講義 遠隔授業科目 備考  
信大コンピテンシー [説明] 該当
授業で学べる「テーマ」 芸術文化、多文化協働
全学横断特別教育プログラム グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(国際理解)
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。

(1)授業の達成目標
授業で得られる「学位授与の方針」要素【授業の達成目標】
大学DP
学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力・ゲノム編集にいたる分子遺伝学の歴史に関わる情報を自ら収集・整理し,グループワークを通じて共有・整理することによって,確かな理解に繋げることができるようになる。 ・遺伝学・分子遺伝学の歴史と将来の展望を語ることができるようになる。
(2)授業の概要まず,そもそも「科学」とは何か? を考えたうえで,古代から中世,メンデルまでの生物学の展開について考える。次に,19世紀半ばのメンデルの研究を起点とし,主にノーベル賞受賞者の研究と時代背景から,分子遺伝学の成立と発展の過程を概観する。最後に,その延長線上にある将来像を考える。
(3)授業のキーワード遺伝学 / 遺伝子診断 / ゲノム編集 / 分子遺伝学  / グループワーク
(4)授業計画1. ガイダンス:目的,進行,評価法
2. 科学史を学ぶ理由,中世までの生物観
3-13. 研究の軌跡 1-9:メンデル (G. Mendel) からダウドナ (J. Doudna),シャルパンティエ (E. Charpentier)まで。この流れにアシロマ会議 / カルタヘナ法, ヒトゲノム解読,遺伝子診断等を位置づけます。
14. 我が国の(分子)遺伝学・生物学の夜明けとこれから
15. 科学と生物学,(分子)遺伝学・生物学の未来 / 授業アンケート
(5)成績評価の方法(1) 各週の確認テストとグループディスカッションのまとめ:60点
(2) 期末試験:30点
(3) 課題図書のレポート:10点
(6)成績評価の基準(1) 第4週以降の確認テストとグループディスカッションに関わる活動を点数化します
(2) 本講義で扱った内容について,理解度を確認する試験を行います
(3) 参考書を含む10冊程度の書籍を課題図書として示します。そのうち,1冊を選び,設題に沿ってレポートとしてまとめてもらいます

(1)から(3)の得点を合算し,60点以上で「本講義の水準にある」とし,以降,10点ごとに「やや上にある」,「かなり上にある」,「卓越している」とします。
(7)事前事後学習の内容・毎回,次回のための予習の内容を提示するので,指示に従って取り組んでおくこと。復習では,その週で扱った内容について確認し,必要に応じて調べ,整理,暗記のためのタグ付けをしておくこと。
・各自で解決できない疑問点に対しては,クラス全体で共有し,解決するためのフォーラムを準備するので,ガイダンス資料に示す注意事項に沿って入力して下さい。受講生の方のやりとりで解決しない場合,担当教員が対応します。
・この授業は90時間の学修を必要とする内容です。したがって,60時間以上の時間外学習が必要となります。
(8)履修上の注意・事前にガイダンス資料を準備します(eALPSにアップします)。「新入生ハンドブック」の内容をこの科目に合わせてアレンジしたものですが,具体的な学修法等,詳細に記していますので,確実に内容を理解したうえで受講の判断をして下さい。
・クラス規模は100名とされていますが,実際の受講生数を配慮して進行します。したがって,具体的な進行は第2週に示します。ただし,受講生の主体的な取り組みを教員がサポートする,という基本は変わりません。教員が90分間話し,黙って座ってそれを聞いていればよいという講義ではなく,また,上記(7)の「60時間以上の時間外学習」は建前ではありません。
・受講生数が30名以下の場合,実験室でバクテリオファージの観察等を行う可能性があります。
・この講義では出席確認システムを利用します。講義開始30分以降は出席として扱いません。
(9)質問,相談への対応研究室(北校舎1階,東側)に来て頂ければ,適宜対応します。ドアに所在を示しており,不在の時はメールで連絡して下さい(ysoitoh@shinshu-u.ac.jp)。ただし,講義に関する問い合わせは私的なものではないので,大学から付与されているアドレス以外からのメールには,原則として対応しません。
オフィスアワー:特に設けませんので,事前にメール等で調整して下さい。
(10)授業への出席この講義では「信州大学における授業の出席に関する要項」第4に規定する「学修の補充の対象とする事由」で欠席した場合,上記(5)成績評価の方法(1)講義中の確認テストとグループワークに関し,講義回数の分母を調整する形で対応します。
その他の事由で欠席した場合には,上記の点で評定に反映されます。
(11)授業に出席できない場合の学修の補充グループワークが中心の講義であり,メンバーに集まってもらうわけにもいかないので,補講は行いません。講義内容に関する資料は全てeALPSから入手可能としており,疑問点の解決のためのフォーラムも準備しています。
また,必要に応じて個別に対応します。
【教科書】指定しない。
【参考書】1. 石田 寅夫,ノーベル賞からみた遺伝子の分子生物学入門,978-4759808117,化学同人,1998,
・教科書としたい書籍ですが,絶版です。このシラバス作成時点で中古本が2000円程度から出品されています。
2. 平野 博之,物語 遺伝学の歴史 メンデルからDNA、ゲノム編集まで,978-4121027313,中央公論新社,2022,1078円
3. ミシェル・モランジュ,生物科学の歴史―現代の生命思想を理解するために, 978-4622085614,みすず書房,2017,2050円
4. アイザック・アシモフ,生物学の歴史,978-4062922487,講談社,2014,1221円 (原本,生物学小史,1969年,共立出版)
5. その他,成績の対象となる課題図書を提示します(ガイダンス資料に示します)
【添付ファイル】 なし



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