開講年度 |
2024年度 |
登録コード |
G1B20003 |
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授業名 |
科学と政治の日本戦後史 |
History of Science and Politics |
担当教員 |
小池 洋平 |
副担当 |
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講義期間 |
前期 |
曜日・時限 |
木2 |
講義室 |
共通教育20講義室 |
単位数 |
2 |
対象学生 |
全 |
授業形態 |
講義 |
遠隔授業科目 |
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備考 |
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信大コンピテンシー [説明] |
該当 |
授業で学べる「テーマ」 |
環境共生、多文化協働 |
全学横断特別教育プログラム |
グローバルコア人材養成コース ・ BASIC(日本理解) |
注意)「曜日・時限」「講義室」等は変更される場合がありますので、「キャンパス情報システム」や「掲示」等で確認してください。
(1)授業の達成目標 | 授業で得られる「学位授与の方針」要素 | ⇔ | 【授業の達成目標】 | 大学DP | 学士の称号にふさわしい基礎学力と専門的学力 | ⇔ | 科学という営みと社会の結びつきを歴史的を理解し,現代で生じている科学的問題を適切に把握し,それを他者に表現できるようになる。 |
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(2)授業の概要 | この授業では,科学という営みがどのように展開してきたのかを検討した上で,日本の近代以降における科学の歴史を社会や政策との関係で考えていきます。そして,科学と社会のあるべき関係性をみなさんと探究します。 科学は私たちの生活を「豊か」にしてきましたが,逆に,公害問題や原発問題など「人間の生存」と直結する深刻な問題も引き起こしてきました。こういった問題にどのような歴史的背景があるのか,そして,今後の課題は何であるのか。これらを整理することで,科学と社会のあるべき関係性を考えていきます。 |
(3)授業のキーワード | 科学の歴史 科学政策 科学と政治 科学と民主主義 科学と司法 科学の社会史 STS |
(4)授業計画 | 第1回 イントロダクション:なぜ科学と政治の歴史を学ぶのか? 第2回 科学とは何か(1)古代ギリシアの知 第3回 科学とは何か(2)中世・近代の知 第4回 科学の制度化(1)科学と大学教育 第5回 科学の制度化(2)第一次世界大戦と科学 第6回 科学の体制化:第二次世界大戦と科学 第7回 科学のポスト体制化(1)冷戦と科学 第8回 科学のポスト体制化(2)科学批判の時代 第9回 科学と人間の生存を巡る問題(1)公害問題 第10回 科学と人間の生存を巡る問題(2)ハンセン病問題 第11回 科学と人間の生存を巡る問題(3)原発問題 第12回 科学をコントロールする規範を求めて(1)民主的コントロール 第13回 科学をコントロールする規範を求めて(2)科学ジャーナリズム 第14回 科学をコントロールする規範を求めて(3)司法的コントロール 第15回 これからの科学と社会を考えるために/授業アンケート |
(5)成績評価の方法 | 平常点(45点満点)とレポート(55点満点)を総合して成績を評価する。
◇ 平常点の評価方法 授業中に問題を提示するので,それに対する自分の考えをリアクションペーパー,もしくは,ショート・ディスカッションの形で答えてもらう。単に出席しているだけでは加点しないので注意すること。
◇ レポートの評価方法 授業で扱ったテーマから関心を持ったものを1つ選び,授業内容の要約と私見を2500字程度でまとめてもらう。 |
(6)成績評価の基準 | 下記の基準に従い,合計点が90点以上で「卓越している」, 80-89点で「かなり上にある」,70-79点で「やや上にある」,60-69点で「その水準にある」と評価する。
◇ 平常点の評価基準 授業中に提示された問題について,自らの考えを主体的に組み立て,それを他者に提示できている(各回3点×15回)
◇ レポートの評価基準 ・過度な誤字や脱字がない(5点)。 ・適切な段落分けやタイトル付けがなされている(5点)。 ・授業内容を正確に理解できている(10点満点)。 ・授業内容を踏まえて,科学と社会の関係性を巡る論点を適切に設定できている(15点満点)。 ・授業の内容を踏まえて,上記論点について自らの考えを論理的に展開できている(10点満点)。 ・授業の内容を踏まえて,上記論点について自らの考えを説得的に展開できている(10点満点)。 |
(7)事前事後学習の内容 | この授業は90時間の学修を必要とする内容です。したがって,60時間の時間外学修が必須となります。 事前事後学習として具体的には,①科学技術に関するニュースのチェック(1時間30分),②講義で紹介された文献の読解(毎週2時間),③レポート作成のための準備(毎週2時間)が求められます。 |
(8)履修上の注意 | この授業では,科学理論それ自体の知識を持っていなくても問題ありません。そのため,高校時代の文系/理系関係なく受講していただければと思います。 |
(9)質問,相談への対応 | ・授業前後に教室で質問を受け付けます。気軽に声をかけてください。 ・その他の時間に質問や相談をしたい場合は,メールにて受け付けます。メールアドレスはeALPSに掲載します。 |
(10)授業への出席 | この授業は,すべての回に出席することを前提とします。 |
(11)授業に出席できない場合の学修の補充 | 「信州大学における授業の出席に関する要綱」第4が定める「学修の補充の対象とする事由」により出席できない場合は,共通教育履修案内に記載されている方法により補充を受けるための申請を行ってください。 その上で,eALPSに掲載されている連絡先にメールを送り,補充の指示を受けてください。 |
【教科書】 | 指定しない。 |
【参考書】 | 古川安,科学の社会史,4480098836,筑摩書房,2018年,1430円。 廣重徹,科学の社会史(上),4006000936,岩波書店,2002年。 廣重徹,科学の社会史(下),4006000944,岩波書店,2003年。 村上陽一郎,科学史・科学哲学入門,4065228395,講談社,2021年,924円。 日本科学史学会編,科学史事典,4621306065,丸善出版,2021年,24200円。 ウィリアム・バイナム,若い読者のための科学史,978-4799109199,すばる舎,2020年,3520円。 Andrew Ede & Lesley B. Cormack, A History of Science in Society (Volume1),4th ed.,9781487524647,Univ. of Toronto Pr. Higher education,2022年,6318円。 Andrew Ede & Lesley B. Cormack, A History of Science in Society (Volume2),4th ed.,9781487524661,Univ. of Toronto Pr. Higher education,2022年,9474円。 |
【添付ファイル】 |
なし |
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