(1)授業のねらい | 授業で得られる「学位授与の方針」要素/◎:全学共通
・◎みずから問題を見出し、すじみちを立てて解決できる【問題発見・解決能力】
・◎自然や社会の現象を普遍的な尺度や数量的指標を用いて理解できる【普遍的・数量的理解力】
【授業の達成目標】
・テキストの内容を論理的に伝えられるようになる。
・基礎的な数学の運用能力を身につける。
【授業のねらい】 発展的な経済理論を学ぶ上で微積分や線形代数学などの数学を理解し運用する能力が必須である。そこで、テキストの輪読を通じて発展的な経済理論を身に着けたいと考えている学生に対し基本的な数学の能力を身につけさせることをねらいとしている。また、輪読を通じて数学の内容だけではなく数理的なテキストを読み解く読解能力を向上させることもねらいである。
|
(2)授業の概要 | 発展的な経済理論を理解する上で必要な数学を輪読形式により学習する。輪読とは「発表担当者が予め決められた該当箇所を予習の上、発表する。発表内容について受講生間で議論し、学習する形態のこと」である。輪読を通じて数学の内容だけではなく、テキストの読解や発表の準備の方法といった演習で必要な基本的な事項についても学習する。
|
(3)授業のキーワード | グループワーク、経済学 、数学、ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学
|
(4)授業計画 | 第1回:ガイダンス・担当の決定 第2回:第一章 導関数① 第3回:第一章 導関数② 第4回:第一章 練習問題 第5回:第二章 多項式の導関数の計算① 第6回:第二章 多項式の導関数の計算② 第7回:第1回小テスト 第8回:第三章 極大値と極小値 第9回: 第三章 ロルの定理 第9回:第四章 関数の研究 第10回:第四章 変曲点 第11回:第2回小テスト 第12回:第五章 三角関数の導関数 第13回:第五章 合成関数の導関数 第14回:第六章 不定積分 第15回:第3回小テスト |
(5)成績評価の方法 | 発表の態度・内容(20%) 小テスト(30%) 期末試験(50%) |
(6)成績評価の基準 | 「発表・質疑応答」・「試験成績」の両方が高い水準であれば『卓越している』、いづれかが高い水準であれば 『かなり上にある』、両方が標準的な水準であれば『やや上にある』、内容の理解が標準的であれば『その水準にある』と評価する。 |
(7)事前事後学習の内容 | 発表担当者の場合、担当箇所の内容を理解し、わかりやすく発表するための予習が必要である。なお、理解出来ない箇所がある場合は何がわからないかを考え、調べた上で授業に出席すること。 発表担当者でない場合は予習の段階で該当箇所を読んだ上で理解出来ない箇所をはっきりさせ、理解できない点を発表者に質問すること。
※この授業は90時間の学修を必要とする内容です。従って,60時間以上の時間外学習が必要となります。 |
(8)履修上の注意 | テキストの発表のための予習・復習(数学のテキストを自力で読み解き、発表の資料を作成するなど)が必要なため十分な授業時間外学修を確保出来る方のみ受講してください。この講義は輪読形式のため授業の進度は参加する学生の準備状況などに強く依存する。従って、授業計画はあくまで計画であることに留意すること。 事前にテキストに簡単に目を通し、テキストのレベルを確認した上で受講してください。
受講人数の制限を行う場合がある。受講を強く希望する場合は4月7日18時までに「受講希望理由」(A4で1ページ程度)をryotayabe@shinshu-u.ac.jpまでタイプしたものをwordファイルもしくはPDFファイルで送ってください。 |
(9)質問,相談への対応 | オフィスアワーは月曜日1時限で、場所は経法学部研究棟512です。 |
【教科書】 | L.S.ポントリャーギン,やさしい微積分,978-4-480-09149-9,筑摩書房,2008,1000円+税 |
【参考書】 | 数学のテキストの読解に不慣れな場合は、 結城 浩,数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫),978-4480095251,筑摩書房,2013,1026円+税 キース・デブリン,数学的に考える (ちくま学芸文庫), 978-4480098986,筑摩書房,2018,1000円+税 を参照してください。数学のテキストを「読解」することの雰囲気がつかめると思います。 |
【添付ファイル】 |
なし |